保湿ケア

顔がかさつく原因は「洗顔」かも! 乾燥しない洗顔のポイント

白いタオルと赤いバラ

空気が乾燥する寒い季節になると、肌にも乾燥を感じることが増えますね。
この時期、ほっぺや目のまわりなど、顔に乾燥を感じる人も多いのではないでしょうか?

肌が乾燥するとくすみやちりめんジワなどが起こりやすくなるし、さらに乾燥がひどくなると、粉を吹いたりかさついたりすることも……。

「毎日きちんと保湿スキンケアしているのに、顔がかさつくのが治らない」という方は、もしかしたら洗顔が乾燥の原因になっているかもしれません。

わたし自身は、顔の肌に関してはそこまでひどい乾燥を感じたことはないのですが、以前、背中のひどい乾燥肌に悩んだとき、改善のきっかけの一つがお風呂での身体の洗い方を見直したことでした。

そのときのことは「ヒートテックをやめたら背中のヤバイ乾燥肌が嘘みたいに治った話」という記事に詳しく書いてます。

そんな自分自身の経験もあって、「顔がかさつく人は洗顔を見直してみると良いんじゃないかな」って思うんです。
というわけで今回は、乾燥肌の人が見直したい洗顔方法のポイントについて書きたいと思います。

顔がかさつく原因は洗顔!? 見直すべきポイントとは

洗顔って、子どもの頃から毎日の習慣としてやってきたことだし、親から教わったやり方や自分なりに続けてきた方法に疑問を持つことなく、なんとなーく長年続けている人って意外と多いと思うんです。

でも、皮脂の分泌量とか肌の水分量って、年代によってかなり変わってくるものです。以前の自分には合っていた洗顔方法でも、今の自分には合っていないかもしれません。

特に顔がかさつくぐらい乾燥してしまうという人は、洗顔が原因で肌のうるおいが必要以上に奪われている可能性が高いと思います。

肌のうるおいを保つ洗顔方法のポイントをチェックしてみましょう!

肌がかさつく人が見直すべき洗顔方法のポイント
  1. 洗顔料は石けん系より弱酸性のものを使う
  2. 洗顔料を使った洗顔は1日1回が基本!
  3. 洗顔時の肌への負担は極力少なくする
  4. 洗顔後はすぐに保湿ケアをする

洗顔料は石けん系より弱酸性のものを使う

手の上で洗顔料を泡立てる
「石けんはナチュラルで肌にやさしい」というイメージがありますね。そのイメージから、石けんや石けんベースの洗顔料を使っているという人もいるのではないでしょうか?

石けんというのはアルカリ性の洗浄剤です。一方、わたしたちの肌表面は弱酸性に保たれています。アルカリ性の石けんで洗顔すると、肌表面の酸性の汚れがすっきりと洗い流せるというわけです。

マリー
マリー
石けんで洗った後の肌がキュッとなるのは、皮脂膜がすっきり洗い流されるからなんだよ!

石けんで洗った後の肌は、一時的に弱アルカリ性になります。肌は弱酸性に保つことで、細菌やカビなどの繁殖を抑えているため、肌がアルカリに傾くと細菌性の皮膚炎などが起こりやすくなるんです。

肌には、一時的にアルカリに傾いても小一時間で弱酸性に戻る「アルカリ中和能」という力があるので、石けんで洗ったからといって大きな問題はありません。だからこそ石けんは、古来から人々に長く使われ続けてきたのでしょう。

だけど肌がかさつきやすい人にとっては、石けんで洗うたびに肌がアルカリに傾くというのは、肌にとって負担やリスクが大きいことなんです。

肌への負担を少なくするなら、アルカリ性の石けんや石けん系洗顔料ではなく、肌と同じ弱酸性の洗顔料を使って洗顔することをおすすめします

そもそも石けんっていうのは、油脂(脂肪酸)とアルカリ剤を反応させて作る、昔ながらの界面活性剤の一つです。石けんが作られるようになったのは8世紀頃ですが、そのころと比べて、今では技術もとても進歩しています。昔ながらの「石けん」にこだわる必要はないと思いませんか?

石けん系洗顔料の見分け方

固形の石けんは石けんだということが一目瞭然ですが、洗顔料にも石けんがベースになっているアルカリ性タイプのものがあるのでチェックしてみてください。

見分けるポイントとして、石けんはアルカリ性なので、「弱酸性」と明記されている洗顔料は、当然ですが石けん系ではありません

逆に商品名やキャッチコピーに「石けん」「せっけん」という言葉が含まれている場合は、ペースト状やミルク状、粉末状などの洗顔料であっても石けんベースのものである可能性が高いでしょう。

全成分表示をチェックしたときに「石ケン」「石ケン素地」などの文字が最初のほうにある製品も、石けんベースの洗顔料です。

肌がかさつきやすい人には、石けんや石けん系洗顔料よりも、弱酸性で油分多めの洗顔料でうるおいを残しつつ洗顔することをおすすめします。

洗顔料を使った洗顔は1日1回が基本!

弱酸性の洗顔料はアルカリ性の石けんと比べて肌への負担は少ないですが、古く汚れた皮脂やたんぱく質など肌表面の油性の汚れをしっかりと洗い落とすために、界面活性剤が配合されています。

界面活性剤は水とも油ともくっつきやすい性質を持っているので、肌の表面にある油性の汚れにくっついて浮きあがらせ、水で洗い流すことができるのです。

このとき、汚れだけではなく、本来肌にとって必要な皮脂も洗い流されてしまいます。皮脂は肌内部の水分蒸発を防ぐ働きがあるため、皮脂が不足すると当然、肌は乾燥しやすくなります。

つまり、洗顔料を使った洗顔の回数を最小限にとどめることが、肌のうるおいを守って乾燥させないコツなんです。

具体的には、夜の洗顔は、クレンジング剤や洗顔料を使用して、メイクや日焼け止めと、肌表面の油性の汚れを洗い流すことをおすすめします。

クレンジング後に洗顔料で洗顔(W洗顔)するかどうかは、使用しているクレンジングの種類などにもよると思いますが、「W洗顔不要」とうたわれているものや、クレンジング後のベタつきなどが気にならないものなら、W洗顔しなくても良いと個人的には考えています。

そして一夜明けて朝の洗顔は、基本的にほこりなど水性の汚れを落とせば良いので、洗顔料を使用せず水やぬるま湯でさっと洗うだけで十分だと思います。

眠っている間にも皮脂は分泌されますが、本来、皮脂というのは肌にとって必要なものだからこそ分泌されるのです。

毎朝洗顔料で顔を洗うぐらいなら、枕カバーやシーツを毎日洗濯するほうがよっぽど良いです。これらが清潔であるなら、夜にきちんと洗顔した肌が、眠っている間に再び洗顔料で洗う必要があるほど汚れてしまうはずありません。

肌の乾燥対策には水だけ洗顔がおすすめ!

わたし自身はかなり前から「朝は水だけ洗顔」が調子いいなと思って実践してきたのですが、ネットでは結構「朝晩ちゃんと洗顔料使うほうがいい」という意見も多くて人に勧めづらいなと感じてたんです。

そしたらこないだ、かずのすけ先生がほぼ同じ意見をツイートされてたので、やっぱ間違ってなかったな! とうれしくなりました。

洗顔時の肌への負担は極力少なくする

洗顔料を使って顔を洗うときは特に、

洗顔料をもっちりと泡立てて、泡を転がすようにやさしく洗うのが大切

と、よく言われるので意識している方も多いと思います。

これは本当に大切で、しっかり洗いたいからといって指やてのひらでゴシゴシこすると、肌トラブルの元になってしまうので気をつけてくださいね。

あと、たっぷりの泡で摩擦がないように心がけていたとしても、あまり念入りに長時間かけて洗顔するのも乾燥の元です。

肌表面に泡を乗せてすぐに洗い流すぐらいのイメージで、汚れはちゃんと落とせます。むしろそれで落とせない汚れ(毛穴詰まりなど)は、時間をかけたところで、洗顔で落とせるものではありません。

マリー
マリー
がんこな毛穴汚れケアは、洗顔とは分けて考えよう!

肌がかさつきやすい人は特に、洗顔料を肌に乗せている時間を短めにすることを意識してみると良いと思います。

ただし、すすぎにはある程度時間をかけて丁寧に。肌に洗顔料の成分が残ると、肌荒れの原因になりかねません。

すすぎのときは、顔の内側から外側へ向けてすすぐことを意識すると、リンパの流れが促されてすっきり顔になれます

あとスキンケアとは直接関係ないのですが、昔読んだ安田隆さんの本に、洗顔時にほんのり笑顔を作ることを習慣にすると運気アップするというテクニックが載っていたのをなるほどなーと思って以来、すすぎのときはほんのり笑顔を作ることを意識してます。

洗顔は毎日のことなので、笑顔を習慣化できておすすめですよ。

洗顔後はすぐに保湿ケアをする

美容オイルを手に取る女性
すすぎをきちんと終わらせたら、清潔なタオルで肌の水気を取りましょう。

このとき、「タオルで拭う」というイメージで肌をこするのはNGというのはもう常識ですね。

清潔で吸湿性の高いタオルで、肌を軽く押さえるようにして水気を吸わせます。少し前に一時期、「洗顔後はタオルではなくティッシュで拭く」という謎の美容法がネットで話題(というか、キュレーションサイトがネタパクリあってただけのような気もする)になってましたが、うーん? って感じ。

ティッシュがタオルより良いという根拠が「タオルに雑菌が繁殖しやすい」ぐらいなので、そこは清潔なタオル使おうよ! って感じです。

マリー
マリー
エコじゃないし、なんか美しくないし、個人的には微妙だなーって思う!

そして、タオルに大まかな水気を吸わせたら、そのまますぐに保湿ケアをしましょう。洗顔後は皮脂膜が洗い流されているので、時間が経つほど乾燥が進みます。

化粧水や美容液で水分と保湿成分、乳液やクリームで油分を補って、肌のうるおいを保つのが大切です。

まとめ:洗顔を見直してうるおい肌を育てよう!

わたし自身は、安野モヨコさんの『美人画報 ハイパー』を読んだのがきっかけで洗顔料を使う洗顔は基本的に1日1回にするようになった記憶があって、あれいつの本だったかなーと確認してみたら2001年に出た本みたいなので、17年ほど洗顔しすぎない生活を続けてきたみたいです。

もちろんそれだけが理由じゃないかもしれないけど、顔についてはひどい乾燥に悩んだことはほとんどないです。

今、顔のかさつきに悩んでいて、上でお伝えした乾燥しないための洗顔方法のポイントと違うやり方をしているなということがあった方は、試しにやり方を変えてみてはいかがでしょうか。

肌のターンオーバーには28~40日かかるので、今かさついている肌は洗顔方法を変えたからといっていきなり状態が良くなることはないです。でも、1か月後、2か月後に生まれ変わった肌は、今より乾燥に強い肌に育っているはずです

ぜひ試してみてくださいね。

アイキャッチ:肌に触れる女性
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