美白ケア

長袖と日焼け止め、どっちが効果的? 着るUVカットを考える

長袖を着てコーヒーカップを持つ女性の手

みなさんこんにちは、美肌クエスト案内人のマリーです。
わたしは生まれつき肌が白くて紫外線に弱いこともあって、昔から白肌命です。

夏の通勤は、UVカット生地の長袖パーカーや長袖ジャケットを着こむのが定番スタイル。通勤時にたまたま一緒になった職場の人たちから、

「長袖……暑くないですか?」

とよく言われてます。

まあ、確かに半袖やノースリーブと比べたら熱がこもって暑いんですけど、一応夏のUV対策用に売られている服なので、我慢できないほどではないです。めっちゃ湿度の高い日とかはちょっと辛いですが。

マリー
マリー
むしろ、見た目で周りの人に暑苦しさを感じさせることに対してごめんって思ってるよ

ところで、わたしのように長袖でUVカットするスタイルと、半袖で腕に日焼け止めクリームを塗るスタイルって、どっちが腕のUV対策としてより効果的なんでしょうか? 今回は、「着るUVカット」について考えていきたいと思います。

わたしが日焼け止めより長袖でUV対策したい理由

わたしは肌のことや紫外線のことをそれなりに長く学んできたので、きちんと日焼け止めを塗るのがUV対策の基本だということは、よーくわかっているんです。誰かに紫外線対策の基本を訊かれたら、普通に「日焼け止めをきちんと塗りましょう。小まめに塗りなおしましょう」って答えると思います。

でもね、基本は基本として、個人的に日焼け止めをできれば塗りたくないという事情もあるんですよ。わたしがなるべく日焼け止めを塗りたくない理由をご紹介します。

理由① 日焼け止めで肌トラブルが起きるのが怖い

わたしは過去に日焼け止めが肌に合わず痛い目に遭った経験が何度かあります。

マリー
マリー
顔に塗った日焼け止めが目に染みて涙が止まらなくなったりとかね……

最近では日焼け止めを選ぶときに成分を確認するようになったし、そもそも最近の日焼け止めは肌への刺激が強いものが減ってきているので、日焼け止めで肌トラブルを起こすこともなくなりました。

それでもやっぱり過去のトラウマがあって、いまだにどうも日焼け止めを塗るのってなんとなく怖いんですよね。これが、できれば日焼け止めを塗りたくない一つめの理由です。

理由② 日焼け止めを落とすために肌への負担がかかる

もう一つの理由は、日焼け止めを落とすときの肌への負担が気になることです。

入浴時間はどのぐらいがいい? 美肌を作るお風呂の入り方」という記事にも書きましたが、わたしは以前、背中の肌の乾燥に悩んでいたときに、ボディソープで洗うのをやめて劇的に改善したということがあります。それ以来ずっと、基本的にボディソープや石けんで身体を洗うことはしていないんです。

でも、日焼け止めを塗ったら、夜には石けんで肌に残った日焼け止めの成分を落とさなければいけないですよね。毎日日焼け止めを塗るとすれば、毎日石けんで洗う必要があるわけで、これがまた肌の乾燥を進行させそうで怖いんです。

マリー
マリー
ちなみに顔は、メイクと一緒に落とせるタイプのUVカットミルクを基本毎日塗ってるよ

長袖と日焼け止めはどっちが効果的?

上で説明したような理由があって、わたしは日焼け止めが大事だとわかっていても、塗らなくてもよさそうなときはなるべく塗りたくないんです。そこで通勤時は「真夏でも長袖スタイル」を貫いているわけです。

でも、

マリー
マリー
長袖ってUVカット効果あるのかな? 日焼け止めクリームとどっちが効果的なのかな? 

というのは気になるところ。ここからは、そのあたりについて考えていきましょう。

長袖にUVカット効果はあるの?

まず「長袖にUVカット効果があるかどうか」なんですけど。
これはもう、断言するけどあります。あるよ! ないわけがない! です。

いや、だって冷静に考えたらそうでしょ。日焼け止めクリームは基本、肌を露出する部分に塗りますよね。服で覆われている背中やお尻、太ももなどには、普通は日焼け止めを塗らなくても問題ありません。腕だって同じです。長袖で覆われていれば、肌に直射日光を浴びることを防げます。

中高生の頃、毎日同じ制服を着ていて、半袖ブラウスの袖口や靴下のラインで、日焼けしている肌としていない肌がくっきりと分かれたという経験のある方も多いのではないでしょうか。あれこそが、衣類で覆われているところは露出しているところよりも紫外線を浴びる量が少なくなっていることの証です。

もちろん、長袖だけで完璧にUVカットできるわけではないでしょうが、それは日焼け止めだって同じです。長袖には一定のUVカット効果が期待できると言っていいでしょう。

長袖でUVカットのいいところ

マリー
マリー
長袖でのUVカット対策が、日焼け止めクリームでのUVカット対策よりいいなーと感じてるのはこんなところだよ!

オンオフが簡単で肌への負担が少ない

長袖など着るタイプのUVカットであれば、必要な場面でさっと羽織るだけでUVカット効果を得られます。また、日が沈んだあと、不要であれば脱ぐだけ。成分による肌へ刺激や、洗浄のための肌への負担がないのが魅力です。

塗り直しの必要がない

日焼け止めは、朝塗ったら一日中UVカットできるというわけではありません。汗や皮脂などで落ちてしまうので、数時間おきに塗りなおす必要があります。着るタイプのUVカットなら、着ている限り常に同程度のUVカット効果が持続します。

冷房対策にもいい

夏場は電車の中やオフィスなど、ガンガンに冷房が効いていることが多いものです。長袖を一着持ち歩いていれば、冷房による冷え対策にも役立ちます。冷えは血行不良の原因になり、血行不良は肌のくすみやターンオーバーの乱れ、乾燥などさまざまな肌トラブルを引き起こします。冷え対策になるという意味でも、長袖は美肌作りに一役買ってくれるんです。

長袖でUVカットのイマイチなところ

マリー
マリー
長袖が日焼け止めに比べてイマイチだなーと思うところもあるよ

おしゃれじゃない

季節感っていうのは、おしゃれの重要ポイントです。真夏に長袖を着てるっていうのは、それだけであんまりおしゃれじゃない気がします。見た目よりも機能性で服を選んでるわけですし。夏らしくノースリーブや半袖ワンピから白い腕をのぞかせてるほうが絶対カワイイし! そこはもう、使い分けです。デートのときは日焼け止め塗ろう!

熱中症のリスクが高くなるかも

1枚余計に着ている分、熱がこもりやすくなるので、薄着と比べて熱中症のリスクが高くなるかもしれません。気温や湿度が高い日は特にしっかりと水分や塩分を補給して、熱中症には気をつけたいですね。

UV-Aをカットできるかあやしい

地上へ届く2種類の紫外線のうち、波長の短いUV-Bは反射されやすいため障害物を通過しづらいですが、波長の長いUV-Aは障害物を通り抜けやすいという性質があります。UV-Bは長袖でカットしやすいですが、UV-Aについては長袖である程度は遮ることができても、しっかりカットできるかあやしいと思ってます。

長袖で効果的にUV対策するポイント

生地の厚みや色に注目する

長袖によるUVカット効果は、生地の厚みや色によって変わってきます。薄手の生地よりは厚手の生地、淡い色よりは濃い色の方が紫外線を通す量が少なくなります。
日傘の選び方などでもよく言われることですが、最も紫外線を遮る効果が高い色は黒です。

マリー
マリー
ただし、黒は熱を吸収しやすいため、夏場の長袖に取り入れるのはやや不向き。紺などを選ぶのがいいかも!

UVカット効果のある服を選ぶ

近年ではユニクロをはじめ、さまざまな衣料品メーカーやブランドが、UVカット効果のある服を売り出しています。これらは繊維自体にUVカットの性質があるものを用いたり、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤で表面加工されており、紫外線カット率が90%以上など、かなり高いものが多いです。こうしたUVカット服なら、爽やかな淡い色の服を選んでも十分な紫外線カット効果を期待できます。

スプレーや洗剤で衣類にUVカット効果をオン!

スプレーや洗濯用洗剤を使用することで、手持ちの衣類に紫外線吸収剤などを付着させ、UVカット効果を付与できる製品があります。こうしたアイテムを使えば、もともとUVカット機能を持つ服でなくても、UVカット効果を高めることができます。
また、本来UVカット服であっても、繰り返し洗濯するうちにUVカット効果が低下してくるので、UVカット効果の更新にも良いかもしれません。

「飲む日焼け止め」と組み合わせる

最近人気の「飲む日焼け止め」。炎症や活性酸素の働きを抑える成分が含まれていて、内側から働きかけて紫外線のダメージを軽減するサプリメントです。もともとは色素の薄い白人向けに開発されたものが多いですが、ここ数年で日本での人気も高まってきています。
内側から働きかけて全身に効果がある飲む日焼け止めは、日焼け止めクリームが苦手な人にもぴったりなUV対策。長袖など「着るUV対策」との組み合わせは相性バツグンだと思います。

マリー
マリー
飲む日焼け止めは、ほかのUVカット方法と組み合わせることで真価を発揮すると思ってます

まとめ:「着るUV対策」を上手に活用しよう!

今回は長袖のUVカット効果について、真面目に考えてみました。わかりやすいので「長袖」と言い続けていましたが、例えば、「素足(+日焼け止め)にサンダル」ではなくて「靴下+スニーカー」というのも同じように「着るUV対策」になりますよね。

「どっちが効果的?」なんてタイトル付けちゃったけど、日焼け止めクリームにも、着るUV対策にもそれぞれいいところがあると思います。場面やファッションに合わせて上手に使い分けていきたいですね。

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