わたしは真夏でも湯舟に浸かる派ではあるのですが、やはり寒くなってくるこれからのシーズンは、1年の中でも特にお風呂の恩恵が大きくなりますよね。
デスクワーク中心の仕事をしているとやっぱり血行が悪くなりやすいみたいで、帰宅してお風呂に浸かったときに「ああ、こんなに身体冷えてたんだー」と気づくことが多いです。
血行不良や冷えは肌にとっても大敵なので、バスタイムを楽しみつつしっかり身体を温めるようにしたいですね。
バスタイムを楽しむのに欠かせないアイテムの一つが入浴剤です。お湯の色や香り、感触を良くしてくれるのはもちろん、入浴による美肌効果も高めてくれるんですよ。
今回は入浴剤の美肌効果と、選び方のポイントについて書いてみたいと思います。
入浴剤を使うことで得られる4つの美肌効果
お風呂に入るだけでもいろいろな美肌効果が期待できますが、お湯に入浴剤を加えることで入浴の美肌効果がさらに高まります。入浴剤の美肌効果としては、主に以下の4つが挙げられるでしょう。
- 肌への刺激を減らしてマイルドなお湯に
- ぽかぽか温熱効果アップで血流促進
- 清浄効果アップでツルスベ肌に
- 香りのリラックス効果でストレス解消
肌への刺激を減らしてマイルドなお湯に
肌が弱い人の中には、「入浴剤を入れるより、何も入れないさら湯が一番肌に良いのでは?」と思う方もいるかもしれません。
でも水道水には塩素が入っているので、実はさら湯って意外と肌に刺激が強いんです。さら湯はなんとなく肌にピリッとする感じがありますよね。
入浴剤を入れるとお湯がやわらかく、肌あたりが優しくなります。入浴剤には塩素除去成分が配合されているものが多いため、塩素が除去されてピリピリ感がなくなるんです。
また、真水は人体との浸透圧の差が大きいので、これも肌への刺激になります。入浴剤が溶け込むことで浸透圧の差が少なくなるのも、肌への刺激を少なくすることに役立っているんです。
ぽかぽか温熱効果アップで血流促進
入浴剤を溶かすことで、お風呂の温熱効果が高まります。身体が芯まで温まれば、内臓の働きも良くなるし、血流も促されます。
血流が滞ると肌に充分な酸素や栄養素が届けられず、くすみや乾燥などが起こりやすくなってしまいます。栄養不足な状態が続けば、ターンオーバーも乱れやすくなるでしょう。
逆に、全身の血流が良い状態なら、くすみのない透明感ある印象の肌になりやすいし、栄養が行き届いた肌はターンオーバーもスムーズで、キメの整ったうるおいある美肌になっていくはずです。
清浄効果アップでツルスベ肌に
お風呂の清浄効果というと、石けんなどで身体を洗うことで得られるものだと思われがちですが、実は湯舟に浸かるだけでも肌の汚れなどは落ちます。
タモリさんや福山雅治さんなど、「入浴は湯舟に浸かるだけ、石けんで身体を洗わない」という習慣の人もけっこう多いんですよ。
わたし自身も、お風呂でボディソープを使って身体を洗うのをやめて、背中の乾燥肌が劇的に改善したという経験があります。そのときの話は「ヒートテックをやめたら背中のヤバイ乾燥肌が嘘みたいに治った話」という記事に詳しく書いたので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
炭酸水素ナトリウム(重曹)が含まれる入浴剤は多いですが、この成分が配合された入浴剤を入れたお湯は、さら湯よりも肌の汚れを落としてくれることがわかっています。
入浴剤を入れることで、お湯に浸かったときの肌の清浄効果もアップするんです。
香りのリラックス効果でストレス解消
「ストレスが肌に与える4つの悪影響! 上手に受け流そう」という記事に詳しく書きましたが、ストレスを溜めると肌のバリア機能が低下したり、ターンオーバーが乱れたりとさまざまな肌トラブルを引き起こす原因になります。
ストレスが多いと、自律神経のうちの交感神経が優位の状態(興奮状態)が続きやすいため、リラックスする時間を作って意識的に副交感神経を優位にすることが大切なんです。
熱すぎないほどよい温度のお湯に浸かるとそれだけでもリラックス効果が得られますが、良い香りの入浴剤を入れることで、香りが自律神経やホルモン系に働きかけてよりリラックス効果を得られやすくなります。
自律神経のバランスを整えるという意味でも、入浴剤は美肌づくりを助けてくれるのです。
美肌を作る入浴剤の選び方 3つのポイント

入浴剤って、すごくいろんな種類の製品が発売されていますよね。パッケージや香りなどで選ぶのも良いですが、せっかくなら美肌効果にも注目してみることをおすすめします。以下の3つのポイントを押さえておきましょう!
- 炭酸ガス系の入浴剤は温熱&清浄効果が高い
- 保湿成分入りなら入浴後もしっとりうるおい肌に
- バブルバスは乾燥しやすいので要注意!
炭酸ガス系の入浴剤は温熱&清浄効果が高い
シュワシュワと弾ける感覚が心地よい、炭酸ガス系の入浴剤。炭酸ナトリウムや、炭酸水素ナトリウムなどの成分が含まれています。
炭酸ガス系の入浴剤は、細かい気泡が肌に当たることで、肌表面の汚れを効果的に落としてくれます。
また、炭酸ガスというのは二酸化炭素なので、皮膚から毛細血管に入り込みます。そうすると、身体が「酸素が足りない!」と認識して、抹消の血管を拡張させてたくさんの酸素を送り込もうと働き、血流が促進されます。結果、ポカポカと身体が温まりやすいんです。
炭酸ガス系の入浴剤を入れたお湯は、さら湯より体感温度が2~3℃高く感じられると言われています。ぬるめのお湯でもしっかりと温まれるから、肌にやさしいですね。
さっきも書いたとおり、炭酸ナトリウムというのは重曹のことです。重曹はアルカリ性ですが、ほとんど中性とも言えるほどの弱アルカリ性なので肌への刺激は心配ありません。
保湿成分入りなら入浴後もしっとりうるおい肌に
お風呂にはさまざまな美肌効果が期待できる一方で、湯舟に浸かることで肌が乾燥しやすくなるというリスクもあります。お風呂では肌表面を保護する皮脂膜が洗い流され、肌の内部のうるおい成分である細胞間脂質や天然保湿因子(NMF)も流出しやすくなるためです。
そうした肌の乾燥リスクから守ってくれるのが、保湿成分入りの入浴剤です。入浴剤に含まれる保湿成分としては、皮脂と近い成分である「スクワラン」や、細胞間脂質の一つでもある「セラミド」、保水力の高い「ヒアルロン酸」などが挙げられます。
こうした成分がたっぷりと配合された入浴剤なら、入浴による肌の乾燥を防ぎつつ、全身の肌にうるおいを補給することができます。
ボディが乾燥しやすい方は、保湿成分がたくさん含まれた入浴剤を選ぶのがおすすめです。
バブルバスは乾燥しやすいので要注意!
ふわふわモコモコの泡が楽しめるバブルバス。海外の映画のワンシーンみたいで楽しいし、ちょっぴり優雅な気分を味わえますよね。
でも、バブルバスの豊かな泡は、シャンプーなどと同じ界面活性剤の働きで作られています。もちろん、肌への刺激については配慮されているでしょうし、清浄効果は高いでしょうが、ほかの入浴剤と比べると乾燥しやすいと言えるでしょう。
バブルバスにはあまり長く浸からないことや、上がるときにしっかりと泡の成分を洗い流すこと、入浴後はすぐに保湿ケアすることなどが大切です。
また、最近は界面活性剤フリーのバブルバス入浴剤も登場しているようなので、そうしたものを選んでみるのも良いかもしれませんね。
まとめ:お気に入りの入浴剤で美肌バスタイムを楽しもう!
入浴剤の美肌効果と、選び方のポイントについてまとめてみました。これからますます寒くなるし空気も乾燥してくるので、バスタイムを上手に活用して温め&うるおいケアしていきたいですね。
「どんな成分が入ってるのかなー?」と注目しつつ、自分にぴったりな美肌入浴剤を見つけてみてくださいね!
