美肌の知識

生理前の肌荒れ対策はどうすればいい?

スケジュール帳とスマホ

生理の前になると、何かしら体調や心境に変化が起こるものですよね。

PMS(月経前症候群)の症状は人によっていろいろですが、肌荒れやにきびなどの肌トラブルが起こりやすいという人はかなり多いようです。

わたし自身はPMSにはそこまで悩まされることがなくて、いつもより眠くなりやすかったり、いつもよりたくさん食べたくなったりするぐらいなんですけど、確かに生理前になると肌の状態はやや不安定になる印象がありますね。

今回は、生理前に肌荒れが起こりやすい原因と対策方法について書いていきたいと思います。

生理前に肌荒れするのはなぜ? 原因を知って対策しよう

生理の前の肌荒れは、ホルモンバランスの変化によって起こるPMS(月経前症候群)の症状の一つです。

女性ホルモンには「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2つがあって、排卵後、生理前になるとエストロゲンの分泌量が減り、プロゲステロンの分泌量が増えます。

マリー
マリー
つまり生理前は、女性ホルモンのバランスが大きく変化する時期なの!

2つの女性ホルモンのうち、エストロゲンは排卵に向けて女性らしい魅力を高めるように働くホルモンです。「美肌ホルモン」とも呼ばれ、肌や髪のうるおいやハリを保つ働きがあります。

一方、プロゲステロンは、排卵後に妊娠に備える働きをするホルモンです。体に水分をためこみ、体温を高め、皮脂の分泌を増やすなどの作用があります。

生理後から排卵前にかけては、エストロゲンの分泌量が増えるので肌の調子が良くなります。しかし排卵後はエストロゲンの分泌が減ってプロゲステロンの分泌が増えるため、肌が不安定になりやすいのです。

生理前に肌荒れしやすくなる要因

生理前にエストロゲンが減ってプロゲステロンが増えることで、なぜ肌が不安定になってしまうのでしょうか。主に以下のようなことが原因として考えられます。

生理前の肌荒れ4つの要因
  1. エストロゲン分泌の減少
  2. 皮脂の過剰分泌
  3. 体温上昇の影響
  4. 食事の変化

エストロゲン分泌の減少

さっきも書いたとおり、エストロゲンは「美肌ホルモン」とも呼ばれるぐらい、肌の美しさに関わるホルモンです。コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促して、肌にハリやうるおいをもたらしてくれます。
生理前はエストロゲンの分泌量が低下する時期なので、その恩恵を受けられない分、肌のうるおいやハリも低下しがちです。

皮脂の過剰分泌

生理前に分泌が増えるプロゲステロンには、皮脂の分泌を高める働きがあります。皮脂は肌の乾燥を防ぐために必要なものですが、分泌が過剰になると毛穴詰まりやニキビなどの原因になりやすいです。

体温上昇の影響

排卵後から次の整理までの間は、黄体期と呼ばれ、プロゲステロンの影響で基礎体温が高くなる時期です。この影響で、生理前には熱がこもりやすく、PMSの症状としてほてりやのぼせなどを感じる人もいます。
体内に熱がこもると炎症が起こりやすい状態になるため、これも肌荒れしやすい要因の一つだと言えます。

食事の変化

生理前になると、普段より食欲が増したり、無性に甘いものが食べたくなったりする人も多いです。普段と食事の量や食べるものが大きく変わると、胃腸への負担などから肌荒れが起きやすくなることもあるでしょう。

生理前に心がけたい肌荒れ対策

カフェラテとチョコレート

生理前はホルモンバランスが変化して、肌の調子が不安定になりやすい時期です。この時期は、肌荒れしないように以下のようなことを心がけることをおすすめします。

生理前の肌荒れ対策
  1. 肌への刺激は避けて優しくスキンケア
  2. 大豆イソフラボンを補給する
  3. リラックスや気分転換を心がける

肌への刺激は避けて優しくスキンケア

生理前は肌の調子が低下する時期なので、なるべく刺激を避けるのが大切です。スキンケアも、ピーリングなど肌への負担が大きいスペシャルケアは、この時期は控えるようにしましょう。

マリー
マリー
スペシャルケアは生理が終わってから排卵までの時期にやるのがおすすめ!

保湿ケアは普段どおり行いますが、この時期、肌が敏感に傾きやすいという人は、生理前だけ敏感肌用化粧品を取り入れることも検討してみてください。

皮脂の分泌が過剰になりやすい時期なので、あまり油分の多いクリームなどは避けて、さっぱりめの乳液やジェルなどを使うと肌のバランスが整いやすいでしょう。

大豆イソフラボンを補給する

豆乳は肌にいいってホント? 毎日朝晩飲み続けた結果……!」という記事にも書きましたが、豆乳や豆腐などに大豆製品に含まれるフラボノイドの「大豆イソフラボン」は、エストロゲンと構造が似ていて、体内でエストロゲンと似た働きをします。

生理前の肌荒れの大きな原因は、エストロゲンが減少してプロゲステロンが増加するというホルモンバランスの変化にあります。この時期に、豆乳などを飲んで大豆イソフラボンを摂れば、ホルモンバランスの変化が小さくなり、肌荒れなどPMSの症状が緩和されることもあるようです。

マリー
マリー
肌荒れ以外にもPMSがつらいという方は、試してみると良いかも!

リラックスや気分転換を心がける

生理前は何かと体調の変化を感じやすく、それがストレスになってしまう人も多いです。そして、ストレスは肌のバリア機能を低下させ、肌荒れしやすくなる原因となります。

この時期はあまり無理をせず、なるべく自分を甘やかしてリラックスして過ごすことを心がけましょう。

マリー
マリー
映画や音楽などで気分転換したり、軽く身体を動かしてみたりするのもおすすめだよ!

まとめ:生理前を上手にやり過ごして肌荒れ対策しよう!

生理前のPMSの症状の出方は人それぞれですが、やっぱり何かしら調子が落ちてくることが多いし、肌の調子が悪いとそれだけでテンションが下がりますよね。

でも、生理が始まれば、またエストロゲンの分泌が増えてきます。生理中は体温が低いこともあって、肌はまだ本調子ではありませんが、生理が終われば排卵までの間は美肌期がやってきます。

エストロゲンが増える美肌期を生かすためにも、生理前はしっかりと肌荒れ対策しましょう。この記事で紹介した対策方法を参考にして、生理前を上手にやり過ごす自分なりの方法を見つけてみてくださいね。

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