今年も空気が乾燥する季節がやってきましたね。
数年前にボディの乾燥肌を克服して以来、冬でも肌の乾燥を感じることはそれほどないのですが、やはりこの時期はいつもより唇がかさつきやすかったり、爪ささくれができやすかったりします。
それとは別に、ああ冬だなー、乾燥してるんだなーと感じるのが、静電気!
もう最近は、クルマの乗り降りでバチッと来ることが多すぎて恐怖です。
って言ってたら彼氏さんに、
って聞かれました。
ってそのときは答えたけど、実際、帯電体質とかあるのかな? って気になって調べてみたところ、
「乾燥肌の人は静電気がたまりやすい」
との説が!!
そんなわけで今日は、静電気と肌の関係について調べたことをまとめてみたいと思います。
そもそも静電気とはなんなのか
静電気といえば「バチバチするやつ!」ですよね。
セーターなどを脱ぐときのバチバチ。髪をとかしたときのバチバチ。子どもの頃、下敷きをこすって頭にあてると髪の毛が吸い付いてくるー! ってなったやつ。
これらが「静電気」と呼ばれるやつのしわざだということは、みなさんご存知ですよね。
で、静電気がなぜ起こるかなんですけど。わたしたちの身の回りにあるものというか、この地上にあるものはすべてつきつめると「原子」っていう小さな粒でできているんですね。
原子は+の電気を持ってる「原子核」を中心に、その周りを-の電気を持つ「電子」がぐるぐるまわっている構造になっています。
+と-が釣り合っているときは安定してるんですが、二つの物質が接触したり摩擦を起こしたりすると、電子がはずれて移動してしまうことがあるんです。
そうすると、電子を失ったほうの物質は+に、電子が増えたほうの物質は-に電気を帯びることになります。これが「帯電」と呼ばれる現象で、ここで帯びる電気が「静電気」と呼ばれるものです。
そうして帯電した物質が、電気を通しやすい物質に触れたときに一気に電気が放出されることで「バチッ!」となるわけです。
乾燥肌だと静電気が起こりやすい!?
二つの物質がこすれあうときには必ず静電気が発生するので、常に衣類を身にまとっているわたしたちの身体には、静電気がたまりやすいです。
でも、暖かい季節には静電気で「バチッ」となることてあんまりないですよね。なぜかというと、春夏は湿度が高いからです。
水は電気を通しやすい性質があります。湿度の高い時期には肌表面の水分量も多いため、身体の中に溜まった静電気は肌表面から空気中へと自然と放電されやすいんです。
一方、秋冬になると、服を何枚も重ね着することで摩擦による静電気が発生しやすくなります。しかも肌の露出が少ないうえに、湿度も低いため、静電気が放電されにくく、身体に溜まりやすくなるんです。
この状態で、電気を通しやすい金属製のドアノブなどに触れると、一気に放電が起こってバチッとなってしまうんですね。
ところで、乾燥肌っていうのは肌の水分量が少なくなっている状態です。肌が正常にうるおっている人と比べると、肌表面から空気中への放電がより起こりにくいんですって!
なので、乾燥肌の人は帯電しやすく、冬場にバチッ! となる確率が高くなるらしいです。
なかなかショッキングな事実です。帯電しやすい体質なんてないと思っていたけど、乾燥肌はある意味で帯電しやすい体質の要因であると言えるのかもしれません。
静電気が肌に悪影響を及ぼす面もあるみたい!
肌が乾燥していると帯電しやすくなって、バチッとなりやすくなるだなんて知らなかったので結構びっくりしたのですが、それだけじゃないんです。
静電気が溜まっていることで、肌にとって良くない影響が考えられるんですって。
静電気が肌に及ぼす悪影響は主にふたつあります。
- 肌にとって刺激やストレスになる
- 肌にほこりや汚れが吸着しやすくなる
肌にとって刺激やストレスになる
静電気が不意にバチッと来るとかなりショックだし、場合によっては「痛っ!」ってなることもありますよね。そんな強い刺激は、当然、肌にとってダメージとなります。
乾燥肌でバリア機能が低下していればなおさらです。肌は刺激を受けると角質を厚くしたり、メラニンを作りだしたりすることでダメージを防ごうと働くので、刺激は美肌の大敵です。
肌にほこりや汚れが吸着しやすくなる
テレビやパソコンなど電化製品のまわりには、ほこりや汚れが付きやすいですよね。あれは静電気がほこりを吸い寄せる性質があるからです。冬場の乾燥した空気や、肌の乾燥などが原因で帯電した状態が続くと、肌の表面にもほこりや汚れがくっつきやすくなってしまうんです! 肌が乾燥してバリア機能が低下しているところに、ほこりや汚れ、細菌などがたくさん付着すると、肌荒れが起きてしまう可能性も考えられますよね……。
冬場の静電気対策いろいろ
正直なところ、たまに指先にバチッと来るぐらいで、肌にとってそこまで大ダメージにはならないだろうと思ってる自分もいますが、
「そもそも乾燥肌だから静電気が起こりやすい」
「帯電してると肌にほこりを吸い寄せやすくなる」
なんて知っちゃったら、ちょっと真面目に対策考えるべきだろうか? ってなりますよね。
そんなわけで、冬場に心がけたい静電気対策についてもまとめてみましょう。
全身の肌の保湿ケアをしっかりがんばる!
乾燥肌だと静電気が溜まりやすくなるというのなら、やはり保湿ケアをがんばるのが大事ですよね。
顔や背中など、面積の広い部分の肌はそこまで乾燥していなくても、冬場はどうしても細かい部分に乾燥の影響が出やすいと感じます。暖かい時期と同じ気分のケアだとちょっと足りないのかもしれないですね。
特に外気にさらされやすい手や首元などは丁寧に保湿ケアしておくことで、冬の乾燥からうるおいを守るのはもちろん、静電気を空気中に放出しやすくなることにつながります。
静電気が発生しやすい洋服の組み合わせに注意する
さっきも書きましたが、ふたつの物質がこすれあうと、電子が移動して帯電が起こります。このとき、物質によって「電子を放出して+に帯電しやすいもの」と「電子を受け取って-に帯電しやすいもの」があるんです。
たとえば、ウールやナイロンは+に帯電しやすく、ポリエステルやアクリルは-に帯電しやすい性質があります。綿やシルク、麻などは帯電しにくい性質です。
+に帯電しやすいもの同士や、-に帯電しやすいもの同士、また帯電しにくいものとの組み合わせの場合は、こすれあったとしても電子の移動はそこまで起こらずあまり静電気が発生しません。
でも、+に帯電しやすいものと-に帯電しやすいものを組み合わせた場合、たくさんの静電気が発生します。冬場は服を重ね着することが多いですが、たとえばポリエステルのインナーの上にウールのニットを重ね着したりするのは、静電気が発生しやすい組み合わせです。
静電気が発生しやすい洋服の組み合わせを知って、そうしたコーディネイトをなるべく避けることも有効な静電気対策になりますね。
静電気防止グッズを活用する
今、個人的に一番試したい静電気対策はこれですね。静電気防止グッズ。今まであんまり試したことなかったけど、静電気防止ブレスレットとか効果あるのかこの冬は試してみたいと思っています。
ちなみに、静電気防止グッズには以下のようなものがあるみたいです。
静電気防止スプレー
これは界面活性剤ちゃんですね。エタノールに帯電防止剤としてカチオン型界面活性剤が溶け込んでいて、衣類にスプレーするとエタノールが揮発して界面活性剤が衣類に残ることで、衣類の表面に水分の膜ができて帯電が起こりにくくなるというものです。
柔軟剤などと同じで、肌が弱い人は、直接肌に触れる部分には使わないほうが良いかもしれませんね。

静電気防止ブレスレット
昔から「あれって意味あるのかなー、おまじないみたいなもんかな?」ぐらいに思ってたんですが、調べてみたところ手首に巻いておくことで、静電気が空気中へ放電されやすくなる効果が期待できるものだそうです。
最近はかわいいデザインのものもいろいろ見かけるし、静電気って油断してるときにバチッとなって「うあああ」ってなることが多いので、着けっぱなしにしてなんとなく対策できるほうが向いてる気がするから試してみたい。
静電気除去シート、キーホルダー
バチッとくるのは、急激に放電するから。ゆっくりと放電する素材に触れることで静電気ショックは防ぐことができます。というわけで、金属に触れる前に触れて電気を逃がすことができるのが静電気除去シートやキーホルダーですね。「バチッと来るかも」っていうときには、確実に対策できると思います。ただ、油断しててバチッとやられることはありそうだなーと思ってしまいます。
こうして見ると、静電気対策のためにできることって結構たくさんありますね。今まであんまり真剣に静電気対策しようとか考えてみたことなかったけど、この冬はちょっと意識してみようかなと思います。まずはボディの保湿をまじめにがんばろーっと!
