美白ケア

日焼け止めの選び方は? 肌にやさしい5つの注目ポイント!

日焼け止めクリームで「UV」と落書きしてある女性の腕

こんにちは、美肌クエスト案内人のマリーです。
わたしは昔から白肌命! 肌の“透明感”をとにかく大切に考えています。

そんな「絶対焼きたくない派」にとって、最大の強敵となるのが紫外線。日焼け止めの使いこなしはマストです。

しかし日焼け止めってやつは、いろんな種類があるうえに、選び方が難しい。
ちょっと選び方を間違えると、紫外線から肌を守ってくれる一方で、肌にダメージを与える存在になることもあるんですよね。

RPGにたとえるなら、そうだなぁ。
味方にいるとめちゃ頼りになる仲間なんだけど、ちょいちょい敵方に寝返って一戦交えることになったりするキャラ。敵に回すとけっこう厄介なやつ。

マリー
マリー
ズルいんだけどひょうひょうとしてて憎めない、小悪党的なイケメンって感じかな!

謎の妄想に走ってしまいましたが、トラブルメーカーが魅力的なのはゲームのキャラだけで十分です。リアルで味方にするなら、裏切ったり厄介ごとを持ち込んだりしないやつを選びたい!

なんの話をしてるんだったかわかんなくなってきたけど、今回のテーマは「肌にやさしい日焼け止めの選び方」です。注目すべきポイントを押さえていきましょう。

日焼け止めは「肌へのやさしさ」を意識して選びたい!

ビーチのサングラス
わたしは普段、自分が敏感肌だとか思うことはほとんどありません。普通にそこらへんで売ってる化粧水とか美容液とかを使っても、「肌に染みる」「ピリピリする」などの刺激や違和感を感じることって、ほんと滅多にないです。

マリー
マリー
しかーし!
日焼け止めに関しては結構あるんですよ、痛い目を見た経験が!!

あれは大学生の頃、みんなと海へ遊びに行ったときのこと。その日は海で水着だったし、SPF値の高い日焼け止めを塗っていました。最初はなんともなかったんですが、一度海に入って出た後に塗りなおしたんです。

そしたら!
突然、ものすごく目に染みて、涙が止まらなくなっちゃったんです!

もうびっくり! 何が起こったのかわかりませんでした。別に直接目に入ったわけではないんです。揮発した成分にやられたのか、肌から浸みていったのか。わかんないけど、とにかくもう目と肌が痛くて痛くて!

しばらくして痛みと涙は治まったけど、もうテンションダダ下がり↓↓↓
海水浴を楽しむどころではなかったのを覚えてます。

それ以来、「日焼け止めこわい!」っていう気持ちが強くなって、しばらくは日焼け止めを使うこと自体避けていました。そういう人って、わたしのほかにも多いんじゃないかと思います。

でも、日焼け止めを使わない紫外線対策には限界があります。
そう感じたので、今はまた普通に使うようになりましたが、それでもやっぱり「肌に合わない日焼け止めを選ぶとヤバイ!」という警戒心は常に持っています。

わたしは日焼け止めを選ぶとき、「肌へのやさしさ」を重視して選ぶようにしています。選び方の注目ポイントは、以下の5つです!

日焼け止めの選び方 5つの注目ポイント
  1. 紫外線ブロック効果がどのぐらいあるか
  2. 成分による肌への負担が軽いか
  3. 落としやすいか
  4. 使いやすい形状(クリーム、ジェル、パウダーなど)か
  5. 使いきれる量か
マリー
マリー
それぞれのポイントについて一つずつ説明していきますね!

【選び方のポイント①】SPF値とPA値は用途に見合ったものを

ビーチで日焼け止めを塗る
日焼け止めを選ぶとき、まずはSPFとPAの表示に注目する人が多いかと思います。SPFやPAの値が高いほど、紫外線をブロックする効果が高くなりますが、肌への負担も大きくなります!

わたしは昔、「とにかくSPFが高ければ高いほど、肌のためにいいはず!」と信じていました(PAのことはそもそもよくわかっていませんでした……)。でも、高ければ高いほうがいいというのは勘違いだったと今は思います。

紫外線をブロックする効果が高いということは、より強力な成分が使われていたり、より多くの成分が使われていたり、落ちにくかったりという工夫がされているということ。

マリー
マリー
つまり、SPF値やPA値が高いほど、肌にかかる負担が大きくなるっていうことだよ!

もちろん、アウトドアやマリンスポーツ、炎天下で過ごす場合などは、より高いSPF値やPA値が求められます。でも日常使いなら、そこまで強力な紫外線ブロック効果は必要ありません。

大切なのは、場面や用途に見合ったSPF値やPA値の日焼け止めを選ぶことなのです。

適切なSPFやPAってどのぐらい?

場面や用途に見合ったSPF値とPA値と言っても、具体的にどんな場面でどのぐらいのものを選ぶべきなのかを知らないと選べないですよね。

まずはSPFとPAとはどんな指標なのかをおさらいしておきましょう。

日焼け止めのSPFとPAって?

SPF(Sun Potection Factor)
サンバーンの原因になるUV-Bを防ぐ効果の高さを示す指標です。1~50+の数値で表示され、数値が高い方が防御効果が高くなります。

PA(Protection Grade of UVA)
光老化の原因になるUV-Aを防ぐ効果の高さを示す指標です。「PA+」から「PA++++」の4段階があり、+が多いほど防御効果が高くなります。

紫外線の量は日差しの強くなる夏場に多くなると考えられやすいですが、実はUV-Aの量は最も少なくなる1月でも、ピークの7月の半分程度。年間を通じて紫外線対策が必要と言われるのはこのためです。一方UV-Bは特に夏場に多くなり、最も少なくなる12月はピークである7月の3分の1程度まで減少します。

そう考えると、夏場はSPF、PAともに注目すべきですが、年間を通じて注目すべきなのはPAのほうだということになります。

具体的に、どのような場面でどの程度のSPF値、PA値を持つ日焼け止めを選べばいいかについては、以下が目安になります。

日常生活(散歩、買い物など)
PA+~PA++
SPF10~20

屋外での軽いスポーツやレジャーなどの活動
PA++~PA+++
SPF15~35

炎天下でのレジャー、リゾート地でのマリンスポーツなど
PA+++~PA++++
SPF35~50+

上記は、環境省の「紫外線環境保険マニュアル2015」を参考にまとめたのですが、日常生活に必要なPA値、SPF値は、普通に売っている日焼け止めのラインナップから考えてもかなり低いということがわかります。

マリー
マリー
美容目的ならこの目安の上限あたりか、気持ち高めを選ぶのがいいかも!

【選び方のポイント②】日焼け止め成分が「紫外線吸収剤」か「紫外線散乱剤」か

ビーチではしゃぐ女の子ふたり
わたしみたいに過去に日焼け止めで痛い目に遭ったことのある人はたぶん、日焼け止めを選ぶときに「赤ちゃんの肌にも使える」「敏感肌にも使える」などといったキャッチコピーを目安にすることが多いんじゃないかなと思います。

肌への刺激の少なさは、主にどんな成分で紫外線をブロックしているかで決まります。紫外線をブロックする成分は、大きく「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類があるということをご存知の方も多いでしょう。

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤

紫外線吸収剤
紫外線を吸収し、熱などに変換して放出することで、化学的に紫外線をブロックする成分です。無色透明なので配合量を増やしやすく、SPF値やPA値の高い日焼け止め製品に多く含まれています。

紫外線散乱剤
紫外線を反射させる(はね返す)ことによって、物理的に紫外線をブロックする成分です。白っぽい成分なので白浮きしやすく、紫外線ブロック効果は紫外線吸収剤より低くなります。

紫外線吸収剤は、肌の表面で化学反応を起こすという性質上、どうしても肌に刺激を与えたり、乾燥を促したりしやすいという特徴があります。「赤ちゃんの肌にも使える」などの表示がある日焼け止めは、紫外線散乱剤をベースにした製品がほとんどなんです。

肌への刺激を避けたい人が選ぶべきなのは、紫外線散乱剤を使った日焼け止めだと言えるでしょう。

マリー
マリー
紫外線散乱剤は白浮きしやすいのが難点って言われるけど、もともと色白の人にとってはそこまで問題じゃないっていうか、むしろ透明感アップしていい感じだよなーって思う!

紫外線散乱剤と紫外線吸収剤、どうやって見分けるの?

「肌が弱い人は紫外線吸収剤の入ってる日焼け止めは避けた方がいい」というのは、なんとなく聞いたことがあるという人も多いんじゃないでしょうか。

でも、その事実を知っていても、日焼け止め選びの場面で生かせなかったら意味がないですよね。成分表示には成分名が書いてあっても、それが紫外線吸収剤なのか紫外線散乱剤なのか知らなければ判断できません。

「紫外線吸収剤フリー」「ケミカルフリー」と表示されている製品は、紫外線散乱剤がベースの日焼け止めだということがわかります。でも、表示がない日焼け止めがすべて紫外線吸収剤ベースの製品だとは限りません。

「成分名とかカタカナが並び過ぎてて覚える気になんねー!」という人も多いと思いますけど(気持ちはすごくわかる!)、とりあえず2つだけ! 紫外線散乱剤として使われる成分の名前を、今ここで覚えちゃいましょう。

紫外線散乱剤の成分名
  • 酸化亜鉛
  • 酸化チタン

この2つです!
紫外線散乱剤として市販の日焼け止めに入っているのは、大半がこのどちらかです。

マリー
マリー
ほかもあるといえばあるけど、そんなにないからとりあえず2つ覚えておけばOK!

「酸化」は共通だから、あとは亜鉛とチタンさえ覚えちゃえばいける! 亜鉛って言ったら足りないと味を感じなくなるやつだし、チタンって言ったらピアスのポストでおなじみのあいつ! ほら、もう覚えた!

こいつらが入っているやつは、紫外線散乱剤を使っている日焼け止めというわけです。

ただ問題があって、紫外線散乱剤と紫外線吸収剤、両方を配合している日焼け止め製品というのもあってですね……。その場合、紫外線散乱剤の成分名だけを覚えていたのでは見抜けないということになります。片手落ちというわけです。

なので、できたらもうちょっとがんばって、紫外線吸収剤として使われる成分の名前を3つ、雰囲気だけでもおぼえておきましょう。

紫外線吸収剤の成分名
  • メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
  • t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
  • ジメチル PABA オクチル

いや、覚えるとか無理でしょこれ? って思ったよね。うん、わたしもそう思う。
とりあえず、一番上の「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」は、特によく使われている成分なので、まずはこいつだけでも覚えて帰ってくれたらうれしいです。

【選び方のポイント③】日焼け止めは「落としやすさ」にも注目!

ビーチパラソル
わたしが日焼け止めをあんまり塗りたくない理由の一つが、「塗ったら落とさなきゃいけない」という当たり前すぎる事実だったりします。

なんで、「汗や皮脂で落ちるから小まめな塗り直しが必要!」ってみんなが言うぐらい、ほっといてもどんどん落ちていくクセに、いざ落とそうと思ったらなかなか落ちてくれないんですか! ねえなんでなの!? そう思ってる女子はわたしだけじゃないはず。

日焼け止め成分をきちんと落としきれずに肌に残ってしまった場合、乾燥や毛穴詰まりなどの原因になりかねません。日焼け止めをしっかりと落とすのはとても大事! しかし、落とすために洗浄力の高いクレンジング剤を使わなければならないとなると、落とすときの肌への負担が大きくなってしまいます。

「落ちにくくて落としやすい」なんて夢のような製品があればうれしいですが、さっきも言ったように、「落ちちゃうクセに落としにくい」が実情です。

肌へのやさしさという観点で選ぶなら、「落ちにくさ」より「落としやすさ」に注目すべきだと言えるでしょう。

落としやすい日焼け止めの見分け方は?

日焼け止めの落とし方は製品によって異なり、主に以下の3種類に分けられると思います。

  1. 石けん、ボディソープで落とせるもの
  2. メイク用のクレンジングで落とせるもの
  3. 専用のクレンジング剤で落とせるもの

下へいくほど「落ちにくい=落としにくい」タイプの日焼け止めということになります。ウォータープルーフの日焼け止めには、専用のクレンジングが必要な製品が多いですよね。

日焼け止めを選ぶときには、まずはその製品がどういう落とし方を推奨しているかをしっかりチェックすることが重要です。

でも、「石けんで落とせる」って書いてあっても、石けんで洗ったはずなのにちゃんと落ちてる感じがしない……ということもあるのが困ったところですよね。

マリー
マリー
うちの石けんは石けんじゃないのか!? 問いつめたい!

落としやすさについての覚えておきたいポイントとしては、「振ってから使うタイプの日焼け止め」は落としにくい場合が多いということです。混ざりにくいということは、界面活性剤の配合が少ないということ。だからこそ落ちにくいわけですが、落とすときも水で流しにくいため、強力な洗浄剤が必要になるんです。

それから、成分表示もチェックしてみましょう。ちょっと手持ちの日焼け止めをひっくり返して、裏側の成分表示を見てみてください。

この成分表示というのは、配合量が多いものから順に書かれています。日焼け止めの場合は、最初が「水」となっているものか、「シクロペンタシロキサン」となっているものが多いと思います。シクロペンタシロキサンっていうのは日焼け止めに使われることが多いシリコーンオイルです。

一番最初の成分が「水」となっている日焼け止めは水が主成分なので、界面活性剤が配合されていて水で落としやすいです。一方、「シクロペンタシロキサン」が最初に来ている日焼け止めは、シリコーンオイルすなわち油が主成分。油分がベースなので水では落としづらいというわけです。

このへんの内容については、下記の記事がすごーくわかりやすくて勉強になるので、詳しく知りたい方は読んでみることをおすすめします。

【選び方のポイント④】日焼け止めの形状は目的に合わせて使いやすいものを

いい言葉が浮かばなくて「形状」って書いたけど、ちょっと伝わりづらいですよね。種類? テクスチャ? 要するに、クリームなのか、ジェルなのかみたいなところです。

昔は日焼け止めっていうと、白くてどろっとしたクリーム状のものがほとんどでした。でも今では、サラっとしてクリームというよりは乳液に近いもの、透明なローションやジェル、さらにはパウダー、スプレーなどいろんなタイプが選べるようになりました。

パウダータイプやスプレータイプの日焼け止めには、液状やクリーム状の日焼け止めにはない良さがあるので、サブとして活用するのが良いと思います。

パウダータイプの日焼け止めのメリット
メイクの上から重ね付けできるので、メイクしている部分でも小まめな塗りなおしがしやすい。紫外線散乱剤がベースのものが多く、肌に優しい。

スプレータイプの日焼け止めのメリット
メイクの上からの重ね付けに対応しやすい。頭皮や髪のUVカットにも使える。背中など手の届きにくいところにも使いやすい。

液状やクリーム、ジェル状の日焼け止めについては、それぞれ使用感の違いはありますが、基本的にはここまでお伝えしてきたポイントに注目して選ぶことをおすすめします。簡単な見分け方として、紫外線散乱剤が配合されている製品は白いので、透明なジェルやローションは紫外線吸収剤ベースの日焼け止めということになります。

【選び方のポイント⑤】使いきりやすい量のものがおすすめ

日常使いする顔用の日焼け止めはともかく、アウトドアなどの場面で使うSPF値やPA値の高い日焼け止めなどは、そう頻繁に使うものではないですよね。使いきらないままシーズンが終わってしまうなんてことも多いものです。

「使いきれなかった去年の日焼け止め、今年も使っていいのかな?」なんて迷ったことのある人も多いのではないでしょうか。

基本的に化粧品というのは、特に消費期限の表示がない場合、未開封の状態で3年は使用できるように作られています。しかし一度開封したものは、どんどん劣化や変質が進んでいきます。このため、開封後は1年以内に使いきるのが目安とされています。これはオンシーズンにしか使用しない日焼け止めでも同じです。

明らかに変色や分離しているとか、変なニオイがするとかいう場合を除いて、去年の日焼け止めを使ってもそこまで問題はないとは思いますが、肝心の紫外線ブロック効果も落ちてしまっている可能性があります。

そう考えると、日焼け止めを選ぶ際には、自分の使う頻度に合わせて使いきりやすい量の製品を選ぶという視点も持っておくといいのかなと思います。

マリー
マリー
そうは言っても、容量のバリエーションはそんなにないから、あまりこだわらなくてもいいかなと思う!

まとめ:ポイントを押さえて自分に合う日焼け止めを選ぼう!

肌に優しい日焼け止めを選ぶという視点で、日焼け止めの選び方のポイントを説明させていただきました。こうやって一つずつ確認してみると、自分でも「そうだよなぁ」と改めて気づくことが多かったです。

「どんなところに注目すればいいのか」というポイントが分かれば、店頭やネットで日焼け止めを選ぶときも、自分なりの基準が持てて楽しくなると思います。すべて理想どおりな日焼け止めに出会うのはなかなか難しいかと思いますが、自分の肌に合う頼もしい日焼け止めを見つける参考にしてもらえたらうれしいです。

マリー
マリー
まずは、今使っている日焼け止めの成分をチェックしてみるのもおすすめだよ!
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