こんにちは、美肌クエスト案内人のマリーです。
美肌の秘訣みたいな話になると、「化粧しないほうがいい」みたいな説をわりとよく耳にしますよね。実際、「美肌になるには化粧をしないほうがいい」というのは、ある意味では真実だと思っています。
今日はこのテーマについて、わたしの考え方を書いていきますね。
「美肌」と「化粧しない」で思い出した2つの出来事
「美肌になるには化粧しないほうがいい」について考えようとして、ふと思い出した過去の出来事が2つほどあったので、まずは思い出話をさせてください。
はじめての口紅の思い出

最初の記憶は、いくつの頃だったのかあんまりおぼえていないけど、おそらく小学校の3~4年生ぐらいのことだったかなあ。
わたしには一回り年上の従妹のおねえちゃんがいるんです。そのおねえちゃんはすごく美人でかわいくて、子どものころからわたしにとって憧れの女性です。
おねえちゃんの家に遊びにいっていたある日、
「この口紅の色はマリーにすごく似合うと思うの」
そう言って、子どもだったわたしの唇に、ピンクの口紅を塗ってくれたんです。
ほんの少しだけ青みの入った、きれいなピンク色だったのを覚えています。
おねえちゃんはわたしに口紅を塗ってくれながら、彼女のママ(わたしにとっての叔母)と一緒に、
「ほら、きれいな色! やっぱりよく似合うでしょ」
「普段、化粧していないから唇が何にも染まってなくて、色がきれいに出るのねえ」
なんて話していました。
その会話を聞いているうちに、子どものころのわたしは、なんだか怖くなったんです。
(えっ……、口紅を塗ると唇の色が悪くなっちゃうの??)
って。
せっかく口紅を塗ってかわいくしてもらったのに、すぐに落とさないと唇が染まってしまうんじゃないかとすごく不安で落ち着かなくなって、塗ってもらって数分と待たず、いそいそと洗い落としにいきました。
「あら、もう口紅とっちゃったの?」
って不思議そうに言われたのを覚えています。
今から考えると、当時はクレンジングとかも知らないし、水だけでちゃんと落とせていたのか疑問なんですけどね。
はじめてのファンデーションの思い出

さて、それから時は流れ、わたしが大学生になったときのこと。
高校生のころのわたしは、色つきのリップクリームを塗るぐらいしか化粧なんてしたことがなくて、大学生になって初めて、みんなが使っている「ファンデーション」というやつを使ってみたくて、生まれて初めてコスメカウンターに行きました。
BAのお姉さんに、初めてのファンデーションを買いたいと伝えたとき、そのBAさんは自信満々にこう言いました。
「何も塗らないのが、肌には一番良くないんだから!」
わたしは割と素直で人の話をすぐに真に受けちゃうタイプなんですけど、その言葉を聞いたときは、
(えっ、そうなの? 本当に?)
って、なんだか騙されているような気持ちになったのを覚えています。
化粧しないほうが美肌になれるのは当たり前のこと
このふたつの記憶って、わたしにとって普段はまったく思い出すこともないような出来事で、今、これを書くために細かい記憶を一生懸命掘り起こしたぐらい、もう忘れていた思い出です。
でも、「美肌のためには化粧しないほうがいいの?」というテーマについて考えてみようと思ったら、芋づる式に記憶がよみがえってきたので、たぶん化粧についてのわたしの考え方のベースになっている出来事だったんだと思います。
もちろん今から思えば、いろいろとツッコミどころは多いです。
まず、口紅はそんなに簡単に唇を染めてしまうような色素成分で作られていないし、一度塗ったぐらいで色素沈着するわけないじゃん! とは思います。
あと、BAのお姉さんの意見については、「何も塗らないのが肌に良くない」という言葉の意味をそれ以上説明してもらわなかったので、どういう意味で言った言葉だったのかわかりません。ファンデーションを買いに行ったタイミングだったから、ファンデーションの話だと思い込んでいたけど、たとえば保湿やUVカットも含めて「何も塗らないのは良くない」だったら、まあ正論だよねと思います。
それでも、わたしの中にはやっぱり昔から、
「化粧(メイクアップ)というのは、基本的に肌にとって良いものではない」
という認識がどこかにずっとあったと思います。
そしてその認識はたぶん、少しずつ形を変えながらではありますが、今も続いています。
メイクアップ化粧品は肌に負担をかけるもの
「化粧(メイクアップ)」と書きましたが、これは「化粧しない」というのは、あくまでも「メイクアップをしない」という意味に限って言いたいからだったりします。
スキンケアアイテムも「基礎化粧品」と呼ばれるわけで、スキンケアも化粧の一部だと考えると、「美肌になるには化粧しないほうがいい」とは言えないと思うんですよね。むしろ適切なスキンケアは美肌のために欠かせないと思っています。
それから日焼け止めね。メイクアップ化粧品の一種になると思いますが、しないほうがいいとは絶対に! 言えません。もちろん肌にとって負担になるという面はあるけれども、それを差し引いても塗らないよりは塗ったほうが絶対いいです。
なのでさっき書いた「基本的に肌にとって良いものではない」というのは、「化粧」と呼ばれるものの中でも、あくまでも「メイクアップ」に限定しての話です。
ファンデーションやシャドウ、口紅、チーク、マスカラにアイライナー。メイクアップ化粧品っていうのは、わたしたちを美しく変身させてくれる、化粧の一番楽しい部分です。
だけど色素成分をはじめ、メイクを定着させるためのさまざまな成分を直接肌に乗せているわけで、どんなに安全性に考慮して作られているとは言っても、肌にとっては少なからず負担になるはずです。
メイクアップ化粧品というのは、汗で簡単に落ちてしまわないように、油性の成分が多く含まれているため、落とすときには界面活性剤の含まれたクレンジング剤を使う必要があります。クレンジングすれば、どうしても化粧だけではなく皮脂も一緒に洗い流すことになります。これもやっぱり、肌にとって負担が大きいです。
そう考えると、メイクアップに限って言えば「化粧しないほうが美肌になれる」は、むしろ当たり前のことだと思いませんか?
でも「美肌のために化粧しない」なんて本末転倒

じゃあ、美肌のために化粧しないほうがいいと思っているのかと言われると、それは単純にそうとも言えないんじゃないかなあと思っています。
だってどんなにすっぴんが美しいとしても、化粧で得られる美しさっていうのはまた別物だと思いませんか?
キメが整ってしっとりと美しい肌だからこそ、ファンデーションがなめらかになじんで、より肌の美しさを引き立てると思います。そしてその化粧も含めて美しい肌もまた、「美肌」と呼ぶにふさわしいと思うんですよね。
だから「美肌のために化粧しない」って言いきっちゃうのは、本末転倒のような気がします。肌のきれいさだけを見て、全体的な美しさがイマイチになってしまったらなんのための美肌なのかわからないですよね。
ただし、常にばっちりメイクをしているという人は、メイクしている時間や頻度を見直してみると肌への負担が軽くなると思います。わたし自身は、5~6年ぐらい前まではとにかく毎日、朝から晩までフルメイクで過ごしていましたが、最近は平日はノーファンデでポイントメイクだけです。休日、外にお出かけする日はきちんとメイクするけど、家にいるときはノーメイクです。
毎日フルメイクしていた頃と比べて肌のトラブルはすごく少なくなったし、状態も良いと感じています。あと何より楽ちんですよ!
まとめ:肌にとっての「良い流れ」を作ろう!
肌に自信がなくて、「カバーしなくちゃ!」って常にしっかりメイクすることを続けていると、やっぱりどうしても肌への負担が大きくなって、肌トラブルも起こりやすくなってしまうと思います。
逆に、素肌に自信があれば、「ファンデーションはしなくてもいいや」って思えるようになるし、ノーファンデで過ごす時間が多いほど、肌への負担は少なくなるのでさらに肌の調子も良くなるという流れを作りやすいと思います。
単純に「化粧は肌に悪い!」と決めつけるのではなくて、どうしたら肌への負担を少なくできるかなって考えるようにするのが大切なのではないかと思います。
肌にとっての「良い流れ」を作ることを意識していきたいですね。
