先日、ショッピングモールのユニクロで買い物したときのこと。レジに長蛇の列ができていて、「はー、すごい行列だなー」と思いながらも買いたいものがあったので並んだんです。
そしたら、ちょうどわたしの前に並んでいた女性が、赤ちゃんを抱っこしていたんですよ。若いママが宝物のように抱っこしている赤ちゃんったらもう、目を奪われるほどの存在感でした。
赤ちゃんを見つめていたら「肌の美しさ」についてあれこれ考えちゃったので、今日は「美肌の条件」について書いてみたいと思います。
真の「赤ちゃん肌」のオーラに圧倒された話
わたしは子どもを産んだり育てたりしたことがないので、赤ちゃんの月齢とか全然ピンと来ないほうです。
でも先日見かけた赤ちゃんは、そんなわたしでも「わー、キミ生まれたばっかりじゃん!」ってわかるほど、まだほんとにちっちゃい赤ちゃんでした。目は開いたり閉じたりしてるけど、起きてるのか寝てるのか、見えてるのか見えてないのかもよくわからないぐらいな感じ。
普段、そんなにちっちゃい赤ちゃんを間近で見る機会なんてないので、もう、ハッとしたというか、目を奪われたというか、ほんとレジに並んでる間中、ひたすらまじまじと見つめちゃいました(なんかごめん)。
もうね、「かわいい」とか、そんな普通の言葉で言い表せるような印象じゃなかったです。
なんというか、内側から光り輝いてるみたいな、圧倒的なみずみずしさと透明感!
ぐらい思いました。まじで。
さっき「目を奪われた」って書いたけど、ほんとに、赤ちゃんを見つめているだけで自分自身も浄化されるような、生命力を分けてもらっているような、そんな感覚になって目が離せなくなっちゃったんですよね。まさに「見とれる」って感じ。
そして、赤ちゃんの肌の美しさときたら!
シミもくすみも無縁な、どこまでもまっさらな肌。
白目なんて血管まったく見えなくて、青白く透きとおるガラスみたい。
よく、理想的な肌をたとえて「赤ちゃん肌」なんて言ったりするけど、本物の赤ちゃんの肌は、もはや異世界ファンタジーだわ。別ジャンル。別の競技。競えるもんじゃねえ!
どんなにスキンケアに気を配っても、大人の肌は赤ちゃんの肌になることなんてできないんだわ、と悟りをひらいたような気持ちになりましたよ。
これまで生きてきた年月と、積み重ねてきたもの(メラニンとか)と失ってきたもの(ハリとか)に想いを馳せつつ、大人は大人としての美肌、今の自分なりの美肌を目指していこうとしみじみ思った次第でございます。
「美肌」の条件は一つではない!
赤ちゃんの肌と大人の肌は別ジャンルであると悟ったとは言え、人間の肌であることは同じです。理想的な美肌をたとえる表現として「赤ちゃん肌」という言葉が使われるのは、まあ納得ですよね。
ところが美肌であることを言い表すには、赤ちゃんの肌にたとえる以外にも、いろんな比喩表現が用いられます。
- 陶器のような肌
- 桃のような肌
- マシュマロ肌
- ゆでたまご肌
肌じゃないどころか、色や質感も全然違うようなものが、美肌を表現するための象徴として使われているんです。
美しい肌であることを言い表すためだけに、こんなにバリエーション豊かな比喩表現が存在するのは、肌の美しさにはいろんな条件があるからだと思います。
肌の美しさっていうのは単純には決められない、いわば総合競技なんですよね。
美肌の条件を表す「うなはたけ」とは
そんな美肌の条件を言い表す言葉として有名なのが「う・な・は・た・け」です。この5文字が、美肌の条件の頭文字になっています。
- う:うるおい
- な:なめらかさ
- は:ハリ
- た:弾力性
- け:血色
わたしが「うなはたけ」という言葉を知ったのは、10年以上前に読んだ佐伯チズさんの本でだったと思います。読まなくなった本は割とすぐに手放しちゃうほうなので、今は手元にないのですが、たぶん『美肌革命』だったかなあ。もう手放したとは言え、その本を読んで始めた佐伯式ローションパックを、その後何年にもわたって毎朝毎晩続けていたぐらい影響を受けた本でした。
「うなはたけ」が佐伯チズさんの作った言葉なのか、もともとある言葉なのかはわからないのですが、最近のネットコラムなどでは「うなはだけ」という表記が主流みたいですね。おそらく「弾力」を表すのが「た」より「だ」のほうがわかりやすいからなのでしょう。最後に「ツヤ」の「つ」を加えた「うなはだけつ」もよく見かけます。
でもわたしは、最初に知った「うなはたけ」がやっぱりしっくり来るし、今も気に入ってます。「だ」と濁るより、「た」のほうが澄んだ美肌を表すのにふさわしいと感じるんですよね。
「うなはだけつ」になると「ケツ」まで入ってるから、なんかあんまり美しくないよね……。それに「ツヤ」は、「うなはたけ」の一つ一つが実現していたら自然と出てくるもので、並列にするのはなんか違うというか蛇足感を感じちゃいます。
美肌の条件「うなはたけ」をチェックしよう!
では、美肌の条件とされる「う・な・は・た・け」を一つずつ確認していきましょう。
う(うるおい)
「うるおい」は美肌の基本ともいえる条件ですね。肌に触れたときに吸い付くような感触があるかどうかが、肌のうるおいをチェックする目安になります。
肌には、天然の保湿成分である「NMF(天然保湿因子)」と、セラミドなどの「細胞間脂質」が含まれていて、内側にたっぷりと水分を貯めておけるようになっています。この肌本来の保湿機能がしっかりと整っていること、また、それをサポートするスキンケアによって理想的なバランスが保たれた肌が「うるおいのある肌」です。
な(なめらかさ)
「なめらかさ」は、触れたときにザラつきやゴワつきがなく、なめらかでやわらかな手触りを得られる肌といったところでしょうか。
なめらかさに大きく影響するのは皮脂です。皮脂が適度に分泌されているかどうか、また、皮脂が不足しがちな部分には、クリームなどできちんとうるおいを与えられているかどうかが肌のなめらかさを保つために大切だと思います。
ターンオーバーの乱れなどで古い角質が肌に留まり続けるとザラつきやゴワつきの原因になるので、良質な睡眠や栄養バランスの良い食事など、ターンオーバーを整える生活習慣も重要ですね。
は(ハリ)
「ハリ」は加齢にともなって低下しやすい美肌条件の一つですね。肌のハリが失われてくると、シワができやすくなってしまいます。
肌のハリを支えているのは、真皮にある「コラーゲン」です。コラーゲンは体内で作られますが、その産生量は加齢にともない少なくなります。また、紫外線によるダメージで破壊されたり変質したりすることもわかっています。
ハリのはる肌を保つためには、コラーゲンの原料になるたんぱく質や、コラーゲン生成をサポートするビタミンCを食事から積極的に摂ることが大切です。また、紫外線対策をしっかりとして紫外線ダメージからコラーゲンを守ることも心がけたいですね。
た(弾力)
「弾力」は、「ハリ」と並べて語られることが多いですが、厳密にはちょっと違う性質のことを指します。肌を指で押したときに、しっかりと押し返す力がある肌が「弾力のある肌」です。肌の弾力が失われると、枕やメガネの後が顔に付きやすくなったり、たるみやほうれい線が目立ちやすくなったりします。
肌の弾力のもとになるのは、真皮の「エラスチン」と「コラーゲン」です。エラスチンはコラーゲンより柔らかい繊維なので、コラーゲンとエラスチンがしっかりと働くことで、肌の弾力性が実現されます。エラスチンもコラーゲン同様、たんぱく質でできているので、食事からたんぱく質を摂ることや紫外線対策をきっちり行うことが、肌の弾力を保つためにも大切です。
け(血色)
「血色」は、肌の毛細血管の血行の良さを表しています。血行が良く、すみずみまで栄養や酸素が行き届いている肌は、ほんのりと赤みを感じられる「血色の良い肌」になります。逆に血行が滞りがちだったり、鉄分などが不足して貧血気味になったりすると、肌がくすんだり、顔色が悪くなったりといった「血色の悪さ」につながります。
血色を左右するのは、血行です。冷えを避けて体を温めることや、軽い運動を心がけることなど、全身の血行を良くすることが、血色の良い肌でいるために重要だと思います。
まとめ:自分の肌に足りないものを見極めよう!
改めて「うなはたけ」について考えていたら、美肌の条件は多いと思っていたけど、突き詰めればだいたいこの5つで言い表せるんだなあと思いました。
さっき美肌を表現する比喩に使われるものとして挙げた「ゆでたまご」や「マシュマロ」はハリや弾力を表すのだろうし、「陶器」はなめらかさ、「桃」血色の良さを表しているのだと思います。
そして、これらの条件に一つ一つ照らし合わせても、やっぱり赤ちゃんの肌はめちゃめちゃ美肌力高いなあと思います。
大人のわたしたちは、赤ちゃんの肌に戻ることはできないけれども、自分の肌を一つ一つの条件からチェックしてみれば、どの条件がイマイチなのかを判断することができます。今の自分の肌に足りないものと必要なケアを見極めて、大人の美肌を目指していきましょう。
