こんにちは、美肌クエスト案内人のマリーです。
今日、仕事でちょっと温泉について調べていたんですよ。そしたら、ふと「美肌の湯」という文字が目に留まっちゃいました。
美肌の湯ですよ、美肌の湯!(美人の湯もあるらしい)
なんという魅惑的な響き!
マリーは旅が大好き。温泉も大好きです。
温泉旅行っていうだけで幸せ気分いっぱいで肌も元気になりそうなのに、温泉自体が美肌に効くだなんてどういうことなの!
そんなわけで、今回のテーマは「温泉の美肌効果」です。
温泉は好きだけど、温泉の効能とかにはあんまり詳しくないので、いろいろ調べてみましたよ。
美肌になれる温泉ってどこ? 日本三大美肌の湯とは
早速ですが、美肌の湯がどこにあるのかを調べてみました。「美肌の湯」「美人の湯」と呼ばれる温泉は全国各地にいろいろあるみたいですが、それぞれ「日本三大美肌の湯」と「日本三大美人の湯」というのが選出されています。
- 嬉野温泉(佐賀県)
- 斐乃上温泉(島根県)
- 喜連川温泉(栃木県)
読み方は上からそれぞれ「うれしの」「ひのかみ」「きつれがわ」です。
日本三大美肌の湯は、中央温泉研究所と温泉評論家の藤田聡さんによって選定されたそうなので、比較的歴史が浅いようです。
- 川中温泉(群馬県)
- 龍神温泉(和歌山県)
- 湯の川温泉(島根県)
三大美人の湯はいつからそう呼ばれるようになったのかは不明だけど、大正時代に発行されていた「温泉案内」という本の「肌を白くする」という効能を持つ温泉の一覧にこの3つの温泉が載っていたという歴史があるそうです。
「日本三大〇〇」みたいなのって、だいたい呼ばれてたり名乗ってたりするところが4つ以上あって「※諸説あります」みたいな注意書きがあることが多いんですが、三大美肌の湯と三大美人の湯はどの情報を見ても同じラインナップでした。まあ、「三大美肌の湯」のほうは誰が選定したかまでわかっているぐらいなので当然といえば当然ですね。
美肌の湯・美人の湯に共通する特徴は?
さてさて、この美肌の湯、美人の湯というのはどんな温泉なんでしょうか。
泉質に共通する特徴とかあるのかな? と思って調べてみましたよ。
ちなみに「泉質」って単純にお湯の特徴のことかと思ってたんですが、どんな物質がお湯に含まれているかによって明確な分類が定められているみたいです。
さて、では美肌の湯・美人の湯の泉質を見てみましょう。
美肌の湯・美人の湯の泉質
嬉野温泉 | 炭酸水素塩・塩化物泉(ナトリウム) |
斐乃上温泉 | 単純温泉 |
喜連川温泉 | 塩化物泉(ナトリウム) |
川中温泉 | 硫酸塩泉(カルシウム) |
龍神温泉 | 炭酸水素塩泉(ナトリウム) |
湯の川温泉 | 硫酸塩・塩化物泉(ナトリウム、カルシウム) |
美肌の湯、美人の湯に共通するのは「アルカリ性」
美肌の湯、美人の湯の泉質はそれぞれに異なっていて、特に共通点があるようには思えませんでした。しかし温泉には、泉質以外の分類もあるようです。その一つが水素イオン濃度によるもの。温泉はpH値によって以下のように分類されるそうです。
アルカリ性泉 | pH8.5以上 |
弱アルカリ性泉 | pH7.5~8.5未満 |
中性 | pH6~7.5 |
弱酸性泉 | pH3~6未満 |
酸性泉 | pH3未満 |
では、三大美肌の湯・三大美人の湯は酸性? それともアルカリ性でしょうか?
それぞれの温泉のpH値を調べてみました。
嬉野温泉 | pH8.6 |
斐乃上温泉 | pH9.2 |
喜連川温泉 | pH7.6 |
川中温泉 | pH8.4 |
龍神温泉 | pH7.8 |
湯の川温泉 | pH8.4 |
おわかりでしょうか?
そう、全部アルカリ性泉です。
美人の湯、美肌の湯の共通点は「アルカリ性泉」であるということがわかりました。
美肌の湯、美人の湯で肌がつるつるになる理由
ここまで読んで、「そうか、美肌の湯ってそういうことだったのか」となんとなくわかったという人もいるかもしれません。ここまで調べたところでマリーがつぶやいた言葉はこうでした。
「えっ、つまり美肌の湯って“ピーリングの湯”ってこと?」
いやまあ、ピーリング剤はだいたい〇〇酸ってついてるし酸性だから肌に対するアプローチ方法は違うけど、要するに「肌の表面の古い角質を落とす」ってこと……だよね。たぶん。
アルカリ性といえば「石けん」が思い浮かびます。
肌の表面にある皮脂膜は弱酸性。アルカリ性の石けんで肌を洗うことで、皮脂膜が中和されて洗い流されるので、肌の汚れをすっきりと洗い落とすことができるのです。
美肌の湯もアルカリ性ということは、石けんと同様、肌の汚れをすっきりと流す効果が期待できます。また、表皮の角質層にもアミノ酸が含まれているため、アルカリ性の美肌の湯に浸かると水を含んでやわらかくなり、表面の古い角質がはがれ落ちていくはず。
美肌の湯で肌がつるつるになるのは、簡単に言えば美肌の湯にピーリング効果があるからということなんだと思います。
美肌の湯から上がった後は保湿ケアが大事!
美肌の湯、美人の湯と呼ばれるアルカリ性の温泉で得られる美肌効果が、主にピーリング効果であるのなら、湯上りは文字通り一皮むけた状態。つるんとしたゆで卵肌になるのも納得です。
でも、それと同時に、湯上りの肌はかなりバリア機能が落ちた状態なはずです。普通に家庭でお風呂に入っても湯上りは乾燥しやすいのに、アルカリの強力な洗浄力で皮脂膜から表面の角質から洗い落とした後ならなおさらです。
通常、温泉に入った後は温泉の薬効成分を流してしまわないよう、上がるときに水道水のシャワーではなく新鮮な温泉水を浴びて上がると良いとよく言われます。でも、主な効果がピーリングなのだとしたら、水道水でよく流して上がるのが正解ですよね。
そして、上がった後はとにかく一刻も早く保湿ケアをするべきだと思います。ボディクリームやボディローションでたっぷりとうるおいを補うことで、美肌の湯の美肌効果が最大限に得られるというわけです。
美肌の湯は肌にやさしくないかも? 問題
「美肌の湯の美肌効果とはすなわちピーリング効果」という結論に達して、美肌の湯について調べ始めたときのマリーのウキウキ気分は一転。「えー、そっかぁ……」というなんだか微妙な気分になっちゃいました。
マリーはすごい敏感肌というわけではありませんが、肌がわりと薄くてやわらかい方です。尋常性乾癬もあるし、肌は強い方ではないという自覚があります。
そんなわけで、「ピーリング」という言葉に対しては警戒心があるんですよね。
剥がす系の角質ケアは正直あんまりというか全然求めていないのです……。
勝手に期待しておいてなんだけど、イメージしていたような美肌効果ではなかったので、ちょっぴり残念な気分になってしまったわけです。
いや、調べてみたところそもそも日本の温泉は大半が中性から弱アルカリ性のようです。ということは、今までもたぶんアルカリ性泉には何度も入ってると思うし、温泉で肌トラブルを起こしたこともないです。
肌が特別弱い人でない限り、たまにアルカリ泉に浸かってピーリング効果でつるつる肌になるのはおそらく別に全然問題ないし、肌すべすべになって気分も上がるんだからいいことばっかりじゃん! とは思う。本当にそう思います、うん。
でも、なんていうか、「美肌の湯って呼ばれてるけど、別に肌にやさしいわけでも特別良いわけでもないじゃん」と、もやもやした気分になってしまったんですよね。
肌にやさしい「弱酸性」の温泉はどこにある?
「美肌の湯」という言葉を最初に目にしたときマリーは、「せっかく調べるなら、関東近郊にある美肌の湯がある温泉をピックアップして、自分用の“いつか行きたい近場の美肌の湯リスト”とか作っちゃおうかな♪」なんて思ってウキウキしてたんですよ、実は。
でも、美肌の湯がアルカリ性泉のことで、期待できる主な美肌効果がピーリング効果なのだとしたら、それは自分の求めていたものとは違うかも……と思ったんですよね。
さっきも書きましたが、肌は弱酸性です。世間で言われている美肌の湯の秘密がpH値にあるのだとしたら、肌が薄い人や乾燥肌・敏感肌の人でも安心してゆっくりと浸かることができるのは、どう考えても「弱酸性泉」。つまり、マリーみたいな肌が弱い人が選ぶべき“真の美肌の湯”は、弱酸性泉ではないかという結論に達したわけです。
そんなわけで、関東近郊の弱酸性の温泉がある宿をピックアップしてみることにしました! しかしいざ調べてみると、関東には酸性の温泉って少ないみたい。そして同じ温泉地にあっても宿によってアルカリ性泉だったり酸性泉だったりするようなんですね。
そこで、「弱酸性」と明記しているされている関東近郊の宿の中から、マリーが行ってみたい宿を3つチョイスしたのでシェアします。肌に良いのはもちろん、オトナ女子目線で「行ってみたいなー」と思うところを選んでます。関東の温泉旅行で、肌にやさしい温泉を選んでみたい! というときは参考にしてみてくださいね。
関東近郊の肌にやさしい“弱酸性”美肌の湯の宿3選
強羅温泉 メルヴェール箱根強羅(神奈川)
まずは箱根! 都内から電車でもクルマでもアクセスしやすいのがうれしい温泉街ですよね。強羅温泉に、弱酸性の美肌の湯がある温泉宿を見つけました。
大涌谷と早雲山から引水している源泉かけ流しのお風呂には、天然の保湿成分「メタケイ酸」が多く含まれる弱酸性泉。肌にやさしいうえに保湿効果も高いとなれば、しっとりなめらか美肌効果が期待できそう! 選べる色浴衣やエステなど、女子ゴコロをくすぐるサービスがあるのも良いなぁ。
ホテルサンバレー那須(栃木)
避暑地としておなじみの那須。那須には弱アルカリ性泉のほうが多そうでしたが、サンバレー那須に弱酸性泉のお風呂があるのを発見しました。温泉ゾーンには「硫黄泉」「弱アルカリ泉」「マグネシウム泉」と3種の温泉成分を含むお風呂があって、このうち硫黄泉が弱酸性泉なのだそうです。水着でいろんなお風呂を楽しめるスパゾーンもあるので、彼氏との温泉リゾート旅にもぴったりですね。有名なバイキングも気になります。
伊香保温泉 森秋旅館(群馬)
歴史ある温泉街として全国的に有名な伊香保。森秋旅館は、創業明治元年の老舗温泉旅館です。茶褐色の名湯「黄金の湯」源泉かけ流しのお風呂は硫酸塩泉でpH6.4の弱酸性泉。口コミを見てもお風呂の評価がとても高いという印象があります。貸切温泉もあるのでカップルで仲良く温泉に浸かれるのも良いですね。
伊香保のシンボルとして有名な石段へも歩いてすぐの距離みたいなので、浴衣で温泉街をぶらぶらお散歩するのも楽しそうです。
まとめ:温泉旅行で美人になろう!
美肌の湯について調べていたら、なんだか最初に思い描いていたのとちょっと違う方向に着地することになりましたが、温泉についてちょっぴり詳しくなったので、次から温泉旅行のときは泉質にもこだわってみたいなと思ったマリーでした。
温泉旅行って、日常を離れて山や海の自然豊かな温泉地に出かけるっていうだけで気分が軽くなるし、その土地のおいしいものを食べたり美しい風景を眺めたりすることで、五感をたっぷりと刺激することができるイベントだと思います。
そうしてリラックス&リフレッシュすることは、きっと肌にとってすばらしい栄養になるはず。肌をきれいにしてくれる温泉を選ぶのはもちろんだけど、五感をフルに働かせて温泉旅行を楽しみつくすことで、きっと輝くような健やか美肌になれるんじゃないかな、なんて思いました。