美肌クエスト案内人のマリー(@marie_dqx)です。
先日、第11回日本化粧品検定1級を受験して合格しました。
2018年の8月下旬に「受けたい!」と思い立って、2級は飛ばして1級だけを受験することを決意。そこから独学で勉強して、無事一発合格することができました。
1級受験を決めてから試験までの約3か月間、わたしがやった勉強法について書いてみたいと思います。
日本化粧品検定1級取得に向けて決めた学習方針
受験しようと決めたものの、社会人になってから資格試験などというものはほとんど受けたことがなかったので、「はて、どうやって勉強するのが良いのかな?」と、まずはちょっと調べてみるところから始めました。
いろんな勉強法などにざっと目を通して、なんとなく自分の中で「こんな感じのやり方で勉強していこう」という方針が固まりました。
- ノートは基本的に作らない
- テキストの読み込みをメインに
- 学んだことをブログで積極的にアウトプットする
ノートは基本的に作らない
ノートをきれいにまとめるのって勉強してる感あってモチベ上がるし、手を動かすことで覚えるというのは確かにあると思うんですけど、社会人には時間がかかりすぎると思い、一切作らないと決めました。
日本化粧品検定の対策テキストは、文章主体のいわゆる「教科書」っぽい作りではなくて、図表やイラスト、ポイント解説が多い「参考書」や「ノート」に近い編集です。

と思って、ノート作成はしないことにしたんです。
テキストの読み込みをメインに
ネットで資格試験の勉強法についてリサーチしてみたところ、どちらかというと「テキストよりも問題集(過去問)をメインに進めるべし!」という考え方のほうが主流っぽい印象を受けました。
でも、わたしはあえて「テキストの読み込みをメインに勉強しよう!」と決めました。資格を取ることだけを目標にするのではなくて、テキストにある内容をできるだけ完璧にマスターしたいと思ったんです。
ちょうどそのころ、東大首席で卒業した弁護士の山口真由さんの「テキストを7回読むだけ」という「7回読み勉強法」についてのインタビュー記事を読んで、
って影響受けたからだったりします。実際には試験までに3回しか読めなかったけどね!
学んだことをブログで積極的にアウトプットする
そもそも日本化粧品検定1級を取りたいと思ったのは、このブログ「美肌クエスト」を8月に始めたのがきっかけでした。
立ち上げたばかりのブログを育てていきたいという気持ちと合わせて、そのための体系的な勉強をしたいという気持ちがあったんです。
でも、いざ受験しようと考えたら、
って自分でも思いました。
そんなわたしにヒントをくれたのが、2011年に「Science」誌に掲載された研究結果を紹介した下記の記事でした。
簡単に説明すると、200人の大学生に対して、科学についての短い文章を5分間読んだ後、以下の3つの指示を与えるというものです。
- 詰め込み勉強のように何度か読み返す
- 題材に関するコンセプトマップを作る
- 読んだ文章に対する自由形式のエッセイを10分間で書く
1週間後に記憶している内容について簡単なテストをした結果、一番成績が良かったのが最初にエッセイを書いたグループだったのだそうです。
と、いいように解釈しまして、学んだことを題材になるべくブログ記事としてアウトプットしていこうと決めました。
美肌クエストの記事の中で、例えば以下の記事などに、テキストで学んだことを取り入れて書きました。
ブログでアウトプットというと特殊な方法のように思われるかもしれませんが、要するに学んだことを自分の言葉で説明できれば良いので、SNSなどでアウトプットするのも良いですし、身近な人に説明してみるなんていうのもおすすめです。
わたしはTwitterにも学んだことをツイートしたりしてましたよ。
通勤電車の中でも暗記。
赤色228号、赤色226号、青色404号は有機顔料。
マリー覚えた!( ✧Д✧) カッ!!
— マリー@美肌クエスト (@marie_dqx) 2018年11月22日
1級対策テキスト(コスメの教科書)は通しで3回読んだよ
最初に決めた方針の通り、試験勉強はテキストの読み込みを中心にしました。テキストは「日本化粧品検定1級対策テキスト コスメの教科書」です。
テキスト読み込みをメインにしようと考えたのは7回読み勉強法やってみたいと思ったのがきっかけでしたが、推奨されている読み方をしていないし、そもそも3回しか読めてないので全然違うやり方になりました。
わたしの読み方は、以下のような感じでした。
1回目でとにかく理解する
最初に対策テキストの目次を眺めて構成を見て、わたしはPart3「化粧品にまつわるルール」から読み始めることにしました。
ライターを長年やってきた職業柄、薬機法の基本的なところは理解しているという自信があったので、そのあたりならすんなり理解できるはずだと思ったからです。
そこを読み終えた後、Part1「化粧品の歴史」、Part2「化粧品原料と基礎知識」を読んだのですが、特にPart2は知らない言葉が多くてなかなか読み進められなかったです。
こういうとき、細かい部分は後回しにしてとりあえず読み進めて全体を把握するというような読み方もあるのかもしれませんが、わたしは一つずつ理解しながら読み進めたい性格なので、とにかくわからない言葉を調べながら読みました。
たとえば「油脂」って言葉が出てきて「油脂ってなんだ?」って思ったら、ささっと調べて「油脂は脂肪酸とグリセリンのエステル」ってとりあえず理解してから読み進める。
そうすると石けんの製造法に「けん化法」と「中和法」って出てきたときに、
- 油脂とアルカリなら「けん化」
- 油脂を脂肪酸とグリセリンに加水分解して、脂肪酸だけをアルカリと反応させるなら「中和」
みたく理解を深めながら読むことができるわけです。
まあ実際は単純に化粧品について勉強するのが面白かったので、わからないところをどんどん調べながら読み進めたという感じです。
ただ、この読み方はすごく時間がかかるので、短期間でとにかく1級合格を目指すという人にはあまりおすすめできないかもしれません。
2回目は「覚えるべきこと」を意識して読む
1回目の通読で書いてある内容についてはだいたい理解できているので、2回目はスラスラと読み進めることができます。
2回目の読み込みでは、「検定POINT」と書かれているところや、試験問題になるとしたら問われそうなところなど、「暗記すべき点」を意識して読み進めました。
「理解すること」と「記憶すること」はまた別なので、覚えるべきことをなるべく覚えるよう心がけて読む感じです。
3回目は対策問題集で間違えたところを重点的に
日本化粧品検定1級対策問題集については、通読を終えるたびに問題集も通しで解いていました。
問題集で間違えたところや、正解したけど同じような問題で別の選択肢だったらわからなかったかもというようなところに、対策テキストに付箋を貼るようにしておいて、3回目の通読では特にその部分をじっくりと読み込んで覚えることを意識しました。
1級対策テキスト以外の本も読んだよ
化粧品の成分について勉強し始めたら面白くて、もっと学びたい! という気持ちが出てきたので、「コスメの教科書」以外の本も読みました。具体的には以下の2冊です。
2冊とも、化粧品成分検定協会理事の久光一誠さんの著書です。久光さんは「日本化粧品検定1級対策テキスト」のスキンケア・男性化粧品分野の監修者でもあります。
対策テキストとは違うアプローチで、化粧品の成分についての理解や知識が深まって勉強が進めやすくなりました。読んで良かったなーとすごく思っています。
過去問は非公開! 1級対策問題集をしっかりと
資格試験に向けた勉強というと、過去問を数年分解いて出題傾向をつかむというのがセオリーだと思います。でも、日本化粧品検定は過去の試験問題を公開していないため、この方法で勉強することはできません。
そこで役立つのが、実際の試験問題と似た形式で作られた問題を収録した「日本化粧品検定1級対策問題集」です。
「第11回日本化粧品検定を受験してきたので速報レポートするよ!」にも書きましたが、実際に1級の試験を受けたとき
と感じました。効率良く勉強したいという人は、この問題集を完璧に解けるようにしておけば本番でも多くの問題で正答できるはずです。
ちなみに対策テキストはAmazonや書店などで購入できますが、対策問題集は日本化粧品検定協会の公式サイトのみでの販売となっています。注文してから届くまで1週間ぐらいかかったので、早めに注文しておくことをおすすめします。
1級対策問題集も3周! Excelで苦手な問題を管理
1級対策テキストを3回通読したと書きましたが、1級対策問題集も全問解答を3周しました。
答えは問題集やノートに書き込むのではなく、専用のExcelファイルを作って解答を記入していました。
解くときに自信がない問題に淡い黄色、正誤チェックして間違えていた問題には濃い黄色を着けるようにして、どの分野の問題が苦手なのかを確認。自信がなかった問題や間違えた問題は、対策テキストの該当箇所に付箋を付けて、次に読み返すときに重点的に記憶することを意識しましたよ。
問題集の成果はメモを兼ねてツイートしていたのですが、1周目よりは2周目のほうが自信ない問題や不正解だった問題が少なくなり、試験直前の3周目では全問正解できていたのがわかります。
問題集1週目終わったーヽ(・∀・)ノ
1級の範囲241問中、22問不正解。正解だったけどちょっとあやしかったのが15問。
間違いが多かったところとあやふやなところを重点的に勉強して次はもっと正答率上がるようがんばるー。
— マリー@美肌クエスト (@marie_dqx) 2018年9月12日
テキスト3周目読み終えたので問題集2周目。241問中、不正解10問まで減りました。正解だったけどあやふやなのは6問ほど。
同じとこまた間違えたのとかあるからそこを見直さねば…!
— マリー@美肌クエスト (@marie_dqx) 2018年11月7日
ざっくり見直し終わって、直前の問題集3周目。全問正解できたー(∩´∀`)∩ワーイ
しかし相変わらず自信なかったとこもあるので、確認しておかなくては!
— マリー@美肌クエスト (@marie_dqx) 2018年11月22日
勉強した時間は短かったかも……試験を終えての反省点など
無事1級合格できたので結果オーライではありますが、対策テキストを購入してから3か月という準備期間があった割に実質勉強時間は結構短かったのかなと感じます。ブログでのアウトプット以外のテキスト読み込みや問題集などに取り組んだのはほぼ週末のみ。勉強しない週末もあったので。
集中して毎日2~3時間勉強できるという人なら、1か月前ぐらいからでも合格ラインにたどり着けるのではないかと思います。
あと、それだけ時間があったにもかかわらず、2級の対策テキストをあまり勉強しなかったことが反省点です。2級範囲からの問題も意外と多かったし、「まあ合っているだろう・・・」とは思っても、やはりちゃんと勉強していないと自信を持って答えられないから良くないなあと思いました。
1級のみの受験でも、2級・3級対策テキストと2級対策問題集を少なくとも一度は勉強しておくと安心だと思います。
以上、日本化粧品検定1級取得に向けてわたしがやった勉強法のご紹介でした。
正直、資格取得だけを目標に効率よく勉強したいという人には、あまりおすすめできる勉強方法ではないかもしれません。でも、化粧品の知識をしっかりと身に着けたいという人には良い勉強法だと思います!
これから1級取得に向けて勉強するという方は、参考にしてみてくださいね。


